準不燃木材(タフネン) 次世代型防火木材

火災から命と財産をまもる

次世代型防火材料「タフネン」とは、国産の杉に高耐水性難燃剤を加圧注入した
“火と水に強い”唯一の安全で高性能な安心素材です。

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多くの人が集まる特殊建築物や大規模建築物では、建築基準法施行令で定める一定の防火性能を満たした防火材料を使う必要があります。

しかし、従来の木材を使用した防火材料には、木材表面に薬剤が析出する白華・結露現象が見られるものがあり、性能を充分発揮できないことが指摘されていました。
私どもは薬剤が木材中で化学反応し、水に不溶な成分となる技術を開発し、国土交通大臣の認定を取得しました。

防火性能

国産の杉を使って防火性能試験に合格し、準不燃材料として国土交通大臣認定を取得しました。
また,製品に塗装を施工する場合についても,表裏両面塗装,片面塗装,塗装なしのすべての塗装の状態に対応した認定を取得しています。
(認定番号:QM-0789~0794)

準不燃材料とは、木毛セメント板や石膏ボードなどの建築材料で不燃材料に準ずる防火性能を有するものとして国土交通大臣が指定するものを言います。その性能は次の条件をクリアしたものです。

①加熱開始後10分間の総発熱量が、8MJ/m2以下である。
②加熱開始後10分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴がない。
③加熱開始後10分間、最高発熱速度が、10秒以上継続して200KW/m2を越えない

コーンカロリーメーター試験
コーンカロリーメーター試験

模擬試験
模擬試験

タフネン防火性の比較動画

耐水性能

従来の木材を利用した防火材料には耐水性がなく、薬剤が湿気によってしみだしてくる白華や結露現象がありました。白華や結露現象は,美観を低下させるだけでなく,周囲に薬剤汚染を招くことや,防火性能の低下が問題となっていました。
「タフネン」は,薬剤が木材中で化学反応し,水に不溶な成分となる新しい技術(特許第4352265号)によって高い耐水性能を得ることに成功しました。
その性能は,水浸漬試験において従来製品が約60%の高い溶出率(薬剤がしみだす割合)を示すのに対し,「タフネン」は20%程度と3分の1にまで抑えることができます。

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グラフ

安全性能

注入される薬剤は、無機リン酸,ホウ酸を主成分とする無公害の薬剤です。
また、水溶性の薬剤で、トルエンなどの有機溶剤を一切使用せず、ホルムアルデヒドやハロゲン系物質も含まれておりません。その他のVOC、環境ホルモンに該当する薬剤も含んでいません。
燃焼の際に生じるガスにつきましてもガス有害性試験に合格して認定を取得しています。

木材の長所を維持

薬剤処理によって木材の風合いを損なうことなく、天然の木材の良さをそのまま活かすことができます。
日本の風土にあった国産杉を使用。国産材の使用で国の森林保全に貢献します。

施工例

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木は使いたいけど燃えるのが不安という方は、安全安心なタフネンの採用をご検討くださいますようお願い申し上げます。

開発者の紹介

当事業は「徳島県農林水産総合技術支援センター」「新丹生谷製材協同組合」「株式会社モクラボ」の3社が共同で研究・開発を行っております。